■おしゃれと無縁に生きる 村上龍

 
おしゃれと無縁に生きる (幻冬舎文庫)

おしゃれと無縁に生きる (幻冬舎文庫)

 

 人的ネットワークの向上がない加齢は、

どうしようもない
 
今の時代、短期と中長期、仕事と人生、それぞれの目標を設定できない人は、
不利な生き方を強いられる
 
しかも、できるだけ早い時期に目標を見出すことが望まれる
 
たくさん働き、どれだけ自己犠牲を払っても、目標が無い場合、
単なる自己資源の浪費に終わるつまり、高度成長期の浪費の仕方
今だに、多くの人が、高度成長期の亡霊のような価値観で生きている
 
幸せに者や形はない
幸せは手に入れる物じゃなく、感じるモノ
 
欲望は、想像力によって生まれ、強度を増していく
需要が伸びないのも、簡単に情報が得られるため、
想像力が躍動しないからかも想像力をかき立てるマーケティング
 
金で幸福は、買えない
ただ、不幸を減らす、薄める事はできる
信頼は、金では生まれない
誠意のある継続的なコミュニケーションでのみ生まれるフェアな軸である 
おしゃれと無縁に生きる (幻冬舎文庫)

おしゃれと無縁に生きる (幻冬舎文庫)

 

 

■なぜデンマーク人は初任給でイスを買うのか

 

なぜデンマーク人は初任給でイスを買うのか?―人生を好転させる「空間」の活かし方

なぜデンマーク人は初任給でイスを買うのか?―人生を好転させる「空間」の活かし方

 
less is more
最小限が美しい
少ない事が美しく、豊かである
 
人を喜ばせる事が、自分の幸せになる
お客様を空間でもてなす
玄関、廊下、トイレも、一部屋いちアート
 
自分に自信が無いから、
高い洋服、物を身に付けて着飾る
人よりも良いものを持っている優越感のために
自己満足よりも、空間で全体を癒やす
なぜデンマーク人は初任給でイスを買うのか?―人生を好転させる「空間」の活かし方

なぜデンマーク人は初任給でイスを買うのか?―人生を好転させる「空間」の活かし方

 

 

戦場にかける橋

一体、戦争とは、何なのだろうか。

突き詰めれば、利害と利害の衝突の最終系が戦争

突き詰めれば、利己と利他がある
利己は、一時的な繁栄(利)を、
利他は、永続的な繁栄(利)をもたらす

 

戦争は、自国の利益を追求した、利己の塊なのでは無いだろうか
しかも、ごく一部の人間の利己心によって、大多数の命が奪われる
それが、戦争である

忘れてはいけないのが、利害を追うとき、
物事自体に「善」と「悪」は、存在しない
単純に、「世のため」「人のため」という利他精神での判断と行動が必要。

映画に登場する、イギリス人リーダーから、心に残り、学ぶべき所は多い。

・部下を守る上司は、部下に慕われる
・自分ルールを持っている(判断指標がある)
・部下の心情を理解する
・チーム力を意識し、最大化を図る
・1歩先を歩いて、先にある苦労を人に見せない
・過去の苦労話をせず、現在、未来の明るい話をする

 

6才の僕が大人になるまで

家庭、子育てに悩んだ時に見たい映画

母の強さ、父のゆとり、子供の成長力

人生の広さ、深さ、そして「単純さ」を感じられる

「個」を重視する欧米であっても、

「個」になる事を恐れ、

「普通」を演じる事に疲れている

 

「調和」を大切にする日本人であれば、

この葛藤は、とても共感できる

 

子供も一人の人間

自分の言いなりになるペットではない

 

それぞれが、人生を通して、苦労し、時には涙を流し、

家族の絆で乗り越えて、

「家族」自体がとても強くなっていく

 

 

人生は、ほとんどが苦労の連続

その中で「家族」とどう向き合っていくか、

とても参考になる映画

 家族にルールはあっても、恐怖は必要ない

恐怖からは、何も生まれず、

全てを壊すのみだから

 

小さい頃から、大きな苦労もなく、

育ててくれた両親に感謝すると同時に、

小さい苦労を、大きな苦労として

感じてしまう自分を反省

 

冷静になれば、

大した事じゃないじゃないって、思える

 

夏目漱石:こころ

人間の内面を細かく映し出しており

こころを奪われる場面が訪れる

こころ (新潮文庫)

こころ (新潮文庫)

 

「きれいな面」、「汚い面」含め、

「こころ」の移り変わりが、

自分の経験と合致した瞬間、時代を超えて、

「共感」という心地よさを感じる事ができる

 

どの時代も人間の「本質」は変わっておらず

時代によって変わっているのは、

人間が作り出した「常識」と「環境」という

本質から外れた上辺だけである事を実感する

こころ (新潮文庫)

こころ (新潮文庫)

 

表面を重要視する時代だからこそ、

内面をえぐった本書を読んで生きたい